昭和24年2月18日指定 布施町
布施神社は、天元2年(977)慈忍阿闍(じげんあじゃ)梨(り)が玉緒山地福寺を建立し、春日明神四社と日吉(ひよし)大権現(だいごんげん)、十(じゅう)禅寺(ぜんじ)大権現(だいごんげん)、および八王子大権現の三社を合祀(ごうし)し村の氏神としたと伝えられる。
本殿は、覆(おおい)屋のなかに三社が並列して建ち、向かって右より春日社、日龍社、十禅寺社、の各社殿である。三社とも規模、意匠がよくにており、鎌倉時代末期の作風を伝える。
三社とも一間社流造(いっけんしゃながれづくり)であり、正面の柱間が約1.1メートルで県内の一間社のなかでは、最も小さい建物である。
(昭和63年3月 滋賀県教育委員会)